もともと「いきる(意気る)」という言葉は、関西地方の方言として広く使われていた。威張る、格好をつける、あるいは意気込むといったニュアンスだ。それがインターネットの普及、特に2010年代以降のSNSの爆発的な浸透によって全国区のネットスラングへと昇華した。
かつて昭和の時代、イキると言えば不良少年が肩をそびやかして歩く姿を指した。しかし2026年現在、その対象は「スタバでMacBookを開いて仕事風の投稿をする人」や「投資や起業の夢を熱く語る意識高い系」へと完全にシフトしている。物理的な暴力性ではなく、知性やステータスの「見せびらかし」こそが、現代のイキりの定義なのだ。