2010年代前半、ファンが趣味で撮影した無加工のライブ写真がX(旧Twitter)上で拡散し、地上波テレビやメジャー誌を一瞬で席巻した構造は、当時のエンタメ界にとって巨大な地殻変動だった。事務所の強烈なプッシュではなく、市井のユーザーによる「発見」と「共犯関係」がスターを生み出す。このボトムアップ型の熱狂こそが、あのフレーズに真実味を与えていたのだ。
あれから10年以上が経過した。一過性のブームに終わると思われたフレーズの発端となった本人は、今や日本映画界や大手CMになくてはならない実力派女優へと着実に変貌を遂げた。言葉自体が持つインパクトがあまりにも強大だったからこそ、それを実力で乗り越えた稀有な例と言えるだろう。