そもそも、なぜあの場所の毛が白くなるのか。メラニン色素を作る細胞「メラノサイト」の機能低下が直接の原因である点は頭髪と同じだ。だが、デリケートゾーン特有の環境要因が複雑に絡み合っている。
第一に「血行不良と摩擦」だ。下着の締め付けや、長時間のデスクワークによる骨盤周囲の血流停滞は、毛根へ酸素や栄養が行き渡るのを阻害する。毛包に存在するメラノサイトが正常に働くためには豊富な血液循環が不可欠であり、血行障害はダイレクトに白髪のリスクを高める。
第二に「加齢によるメラノサイトの枯渇」がある。一般的に、アンダーヘアの白髪化は40代前後から本格化すると言われてきた。しかし近年は、過度なダイエットや慢性的な睡眠不足、スマホ依存による交感神経の優位(過剰なストレス状態)が原因で、30代前半や20代後半で発症するケースも珍しくない。
第三に「過酷な頭皮・皮膚環境」だ。蒸れ、細菌の繁殖、あるいは頻繁な自己処理(カミソリや毛抜き)による炎症がメラノサイトへダメージを与えているケースだ。そして第四に、遺伝的素因が挙げられる。親や血縁者に早くから白髪が出やすい体質がある場合、アンダーヘアにもその傾向が現れやすい。