「Miss Brand-New Day」。直訳すれば「新しいブランドの日々を生きる少女」だ。1980年代半ば、日本はバブル経済の熱気に包まれつつあった。ファッション誌が提示する「ニュートラ」「コンサバ」といったスタイルに身を包み、海外高級ブランドのバッグを持ち歩くことがアイデンティティの証明とされた時代である。
桑田佳祐はこの風潮を「流行(はやり)のVictim(犠牲者)」と呼び切った。自らの眼識で服を選ぶのではなく、「世間からどう見えるか」「何が流行っているか」だけで身を固める姿勢への嘲笑。タイトルに冠された「Brand-New」は、常に新しいものを追い求めなければ取り残されるという、消費社会の強迫観念を皮肉たっぷりにあぶり出している。