一方で、夢を頻繁に見る人には、ポジティブな脳機能の特徴も報告されている。欧州の神経科学研究チームが実施した睡眠脳波解析によると、夢の内容をよく覚えている人は、脳が休息状態にある時に働く「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」の活動が通常よりも活発であることが分かった。
脈絡のない出来事が次々と結びつく夢の世界は、まさにアイデアの宝庫だ。歴史上の芸術家や科学者が夢の中から不朽のひらめきを得たように、脳内で日常の枠組みを超えた自由な連想ゲームが行われている証拠でもある。現実と非現実の境界を柔軟に行き来できる脳ほど、夢の記憶を朝まで鮮明に持ち帰りやすいのだ。