「標準サイズ」という従来の設計思想が、ついに崩壊し始めている。大手音響機器メーカーが今年発表したフラッグシップモデルでは、従来のSサイズよりもさらに小さい「XXS」シリコンチップや、耳穴を塞がない空気伝導式オープンイヤー構造が標準ラインナップに加わった。
とりわけ注目を集めているのが、AIを活用したパーソナル音響補正機能だ。耳介が小さい場合、高音域の共鳴特性が一般的なサイズと異なるため、従来品では音がシャカシャカと軽く聞こえやすい課題があった。最新デバイスでは、インイヤーマイクが耳内部の反響音を瞬時に解析し、低音域をリアルタイムで増幅。サイズによる音質の差異をテクノロジーで完全に埋めることに成功している。