「鶴瓶の息子」という強力な肩書きがあれば、通常ならテレビ局は放っておかない。実際、駿河太郎が朝ドラに出演した際も、親子関係が前面に出ることはなかった。当時の制作関係者は「鶴瓶さんの息子だからという理由で抜擢されたわけではない」と語っており、実際にオーディションを経ての出演だったとされる。ここが、他の二世タレントと大きく異なる点だ。
注目すべきは、鶴瓶自身が長男の芸能活動に介入しなかったことである。むしろ、鶴瓶はテレビ番組や雑誌のインタビューで「息子には“親の七光り”と言われるのが嫌やから、好きにやらせている」「芸能界に入るとは思わなかった」と繰り返し語ってきた。朝ドラ出演が決まった際も、鶴瓶は事前に知らされていなかったというエピソードがある。これは、昭和・平成の芸能界に根強く存在した「親が子の芸能活動を管理する」という構造とは一線を画す対応だった。
つまり、駿河太郎のメディア出演は「鶴瓶の息子だから」ではなく、本人の実力とタイミングで掴んだ仕事だった可能性が高い。この事実は、ネット上でまことしやかに語られる「親が息子を売り込んだ」という説を明確に否定する材料となる。