炎症性粉瘤の痛みの推移について、多くの患者が「発症から3〜4日目」に痛みのピークを迎えると証言しています。嚢腫内の内圧が極限まで高まり、神経を圧迫するため、歩行時の振動や衣類の摩擦だけでも脈打つような激痛が生じます。夜間に眠れなくなるほどの激痛は、破裂直前の警告サインです。
もし自然に自壊して皮膚の上から炎症性粉瘤が破裂した時の対処は、以下の3ステップを厳守してください。
- 無理に絞り出さない:溢れ出た膿や角質を滅菌ガーゼや清潔なティッシュで優しく拭き取るにとどめ、指で強く押し出さないこと。
- 流水で患部を洗い流す:水道水(ぬるま湯)の弱いシャワーで患部の表面を優しく洗浄し、雑菌を洗い流します。刺激の強い消毒液を過度に塗り込むと皮膚再生を遅らせるため避けてください。
- ガーゼで保護して即受診:清潔なガーゼをあててテープで留め、速やかに皮膚科や形成外科を受診します。破裂して中身が出たとしても袋が残っていれば再発するため、医療機関での洗浄・処置が必須です。
なお、粉瘤から漏れ出るドロドロとした物質から生じる強烈な臭いの原因は、長期間袋の中に密閉されて酸化した角質と、皮膚常在菌が皮脂を分解する際に産生する揮発性脂肪酸です。チーズの腐敗臭や銀杏に例えられる悪臭ですが、これは細菌感染が進行している証拠でもあります。