二次元コンテンツを熱心に消費するオタク層の中にこそ、コスプレに対して強いアレルギーを示す人が少なくありません。その中核にあるのが、コスプレ三次元化拒絶とも呼ぶべき心理的な防衛本能です。アニメやマンガに登場するキャラクターは、絵柄や声、設定が完璧なバランスで成立している「不可侵の理想像」であり、生身の人間が肉体を通して再現しようとした瞬間に、どうしても生じる違和感や不気味の谷現象に耐えられないという声が上がっています。
また、コスプレ苦手心理を抱く人々の多くは、「キャラクターの存在を現実の生々しさに引きずり降ろされたくない」という聖域感覚を持っています。二次元だからこそ美しく成立していた造形や世界観が、現実の皮膚感や体型、実在の人間の質感に置き換わること自体に、冒涜に近い感覚を覚えてしまうケースも珍しくありません。