月は約29.5日の周期で新月から満月、そして再び新月へと姿を変えます。地球から見て月の延長線上に太陽があるときは光を反射しない「新月(朔・さく)」となり、太陽と真逆の位置に来たときに全面が輝く「満月(望・ぼう)」を迎えます。
日本の観月文化が世界的に類を見ないほど豊かなのは、満月を過ぎた後の月に「待つ」という言葉を重ねた点にあります。月の出は毎日およそ50分ずつ遅くなるため、昔の人々は夜空を見上げながら月が昇るのをじりじりと待ち侘びました。
- 新月(朔/月齢0):始まりの月。光が見えない神秘的なリセットの時。
- 三日月(月齢2〜3):眉月(まゆづき)とも呼ばれる細く美しい弓形の月。
- 上弦の月(月齢7前後):夕方に南の空で見え、夜半に西へ沈む半月。弓の弦が上を向く。
- 十三夜(月齢12前後):満月直前の名月。栗名月・豆名月とも呼ばれ珍重される。
- 満月(望月/月齢14〜15):真円に輝く月。十五夜。
- 十六夜(いざよい/月齢15〜16):満月より月の出がやや遅れ、月がためらっている(いざよう)ように見えることから命名。
- 立待月(たちまちづき/月齢16〜17):今か今かと立って待つうちに昇る月。
- 居待月(いまちづき/月齢17〜18):座って(居て)落ち着いて待つ月。
- 寝待月(ねまちづき/月齢18〜19):待ちくたびれて横になって寝ながら待つ月。
- 更待月(ふけまちづき/月齢19〜20):夜が更けてからようやく昇る月。
- 有明の月(ありあけのつき):夜が明けてもなお空に残っている名残惜しい月。