ベールに包まれていた最高裁の内実に対し、近年は報道の側からも積極的なアプローチが試みられている。調査報道や報道・政治ドキュメンタリーの手法を用いて、過去の重要判決における合議の様子や人事決定の舞台裏を解き明かす取り組みが広がってきた。
例えば、大きな反響を呼んだ『NHKスペシャル 憲法と最高裁』は、司法と政治が拮抗した歴史的瞬間を当事者の証言とともに可視化し、関係者に大きな衝撃を与えた。現在では、こうした番組や関連報道をNHKプラスなどの配信プラットフォームで手軽に追体験できる環境が整っている。市民が司法の現実を直接見つめ、理解を深めるためのメディアの役割はかつてなく高まっている。