麻生太郎氏の邸宅を語る上で欠かせないのが、東京と福岡という東西の二大拠点です。ネット上では「大名屋敷」「迎賓館レベル」と形容されることが多いですが、実際の登記情報や現地確認に基づくデータを見ても、その表現が決して誇張ではないことが浮き彫りになります。
まず東京の拠点である渋谷区神山町の私邸は、高級住宅街として名高い松濤エリアに隣接する都心の一等地です。敷地面積は約2,400平方メートル(約740坪)を誇り、高いコンクリート壁と重厚なアイアンゲートに囲まれています。建物の外観はクラシックな洋館風の佇まいで、緑豊かな庭園が外周の喧騒を遮断。都心部で一般的な戸建て住宅の敷地が30〜50坪程度であることを踏まえると、単独の個人住宅としては圧倒的な占有面積を有しています。
一方、麻生家のルーツである福岡県飯塚市の本邸は、桁がさらに異なります。麻生グループの発祥地である筑豊炭田の歴史を宿すこの地には、広大な山林を含む数万坪の土地が麻生一族の関連資産として連なっており、敷地内にはテニスコートや複数の付属棟が存在します。地元関係者からは「本邸の門から玄関まで車で移動するほどの距離がある」と語り継がれるなど、地方豪族・近代産業資本家の威容を今なお色濃く残しています。