今大会のドロー表を見渡せば、世界の第一線で活躍するトップ10プレイヤーの名がズラリと並ぶ。全米オープン直後のハードコートシーズン終盤という過酷なスケジュールにもかかわらず、多くのトップ選手が東京を目指す理由は明確だ。高額な賞金とポイントはもちろん、日本のファンの熱心な応援と大会運営の質の高さが、選手間でも絶大な評価を得ているからにほかならない。
しかし、名声だけで勝てるほど有明のコートは甘くない。「有明の魔物」と呼ばれる特有の風や、秋特有のコンディション変化、そして一発勝負のプレッシャーが時として命取りになる。シード選手が格下の若手に足元をすくわれる波乱も珍しくなく、一瞬の油断が命取りになる極限の戦いが連日繰り広げられている。