警察は本来、風俗営業適正化法(風適法)に基づき、風俗店を指導・取締・許認可する立場にある。取り締まる側の現職警察官が、取り締まられる側の店舗で働いていたという事態は、警察組織の根底を揺るがす構造的矛盾だ。
もし風俗店で警察官が働いていた場合、警察の捜査情報やガサ入れの予定が店舗側に漏洩する危険性が生じる。これこそが警察幹部が最も恐れる「組織の闇」であり、単なる倫理違反にとどまらない安全保障上の脅威となる。法を守る側と法を監視される側が融着するリスクは、警察行政の信頼を根底から失墜させる重大な問題なのだ。