契約更新のたびに怯える必要がなくなったことは、確かに精神的な安定をもたらした。しかし、2026年現在の日本を襲う容赦ない物価高が、その安心感を瞬時に吹き飛ばす。月給は数年前から1円も上がっていない。生活費だけが高騰していく中で、雇用の安定だけでは腹は満たされないのだ。
都内のコールセンターで働く40代の女性は、「無期になれた時はホッとしたが、今となっては『一生この給料で固定されるのか』という絶望感の方が強い」と漏らす。昇給制度がない、あるいは極めて限定的であるという事実が、彼らの生活設計を狂わせている。