日本列島が世界屈指の地震・火山大国である理由は、まさに日本が新期造山帯の最前線(プレート境界の変動帯)に丸ごと重なっている点に集約されます。
国土地理院や気象庁などの観測データが示す通り、日本列島の地下では太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレート、ユーラシアプレートの計4枚の巨大プレートが複雑に押し合い、沈み込みを繰り返しています。海洋プレートが引きずり込む力によって歪みが蓄積され、それが跳ね返ることで「海溝型巨大地震」が発生します。また、地殻内に生じる応力によって陸域の無数の断層がずれ動くことで「内陸直下型地震」が引き起こされます。
SNSやネット上では「なぜ日本ばかりに災害が集中するのか」という素朴な疑問が定期的に話題となりますが、私たちが享受している温泉や風光明媚な山岳景観、豊かな湧水などの大自然の恵みは、新期造山帯という地球のダイナミックな営みそのものの裏返しであると言えます。