サッカー界において、中学3年間の育成環境は将来を左右するほど極めて重い意味を持つ。12歳から15歳という時期は、身体的な発育とともに精神的な自立が一気に進む黄金期だからだ。
エルマーノ FCが設立当初から貫くコンセプトは、クラブ名にある「Hermano(スペイン語で兄弟の意)」に凝縮されている。ピッチの上に立てば、年齢や学年を超えて互いを尊重し、互いのために走る。個人主義に傾きがちな現代のユースサッカーにあって、泥臭くも温かいチームワークを最優先に掲げている点が特徴だ。
「勝ちたい」という強い本能を磨きつつ、負けた時に何が足りなかったのか自問自答できる自立心を育てる。指導陣が選手に買い与えるのは解答ではなく、問い掛けだ。自分で考え、行動するフットボーラーの育成が、那須のピッチで日々繰り広げられている。