SNSや知恵袋などのコミュニティでは、「寝る直前に缶コーヒーを飲んでも即寝落ちできるから問題ない」「耐性があるから大丈夫」という声を頻繁に見かけます。しかし、睡眠外来の専門医や脳波測定データは、まったく異なる実態を警告しています。
睡眠には「寝つきの早さ(入眠潜時)」と「睡眠の深さ(睡眠構造)」の2つの側面があります。カフェインに慣れている人は入眠こそスムーズに見えても、脳波を解析するとステージ3〜4の「徐波睡眠(深いノンレム睡眠)」が著しく減少し、浅いレム睡眠とステージ1〜2の浅いノンレム睡眠ばかりを繰り返している状態に陥っています。
「寝起きが異常にだるい」「休日に寝だめしても疲れが抜けない」「昼食後に強烈な眠気に襲われる」といった不定愁訴を抱えている場合、その大半はカフェイン起因の睡眠障害原因に該当します。自覚なき睡眠破壊こそが、カフェインが引き起こす最も根深い罠です。