自己管理で様子を見てよいのか、それとも医療機関へ急行すべきなのか。迷った際に指標とすべき水様便 受診の目安を整理しておきましょう。
成人の場合、水様便が丸2日(48時間)以上まったく改善せず続く場合、あるいは以下の危険兆候(レッドフラッグ・サイン)が1つでも認められる場合は、速やかに医療機関を受診してください。
- 口の渇きが激しく、半日以上尿が出ていない、または尿の色が極端に濃い褐色である
- 立ち上がった瞬間に強いめまいやふらつきを覚える(起立性低血圧の兆候)
- 38℃以上の高熱や、激しい嘔吐により経口補水液すら受け付けない
- 便に明らかな血液が混入している、または激痛で前屈みにならないと耐えられない
診療科は消化器内科または一般内科が適しています。医療機関における消化器内科 検査では、まず詳細な問診(直近の食事歴、海外渡航歴、周囲の感染状況)が行われ、続いて血液検査による炎症反応(CRPや白血球数)および腎機能・電解質バランスの評価が実施されます。
食中毒や重症感染症が疑われる場合は「便培養検査」や各種ウイルスの迅速抗原検査を行い、起因菌を特定します。下痢が数週間におよぶ慢性経過をたどっている場合には、腹部超音波や造影CT、さらには大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)を用いて、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、大腸ポリープや悪性腫瘍の有無を粘膜直視下に生検(組織採取)を含めて精密に精査します。治療は重症度に応じた輸液(点滴)による電解質補正と、適応疾患に応じた特異的治療薬の処方が行われます。