単なる下痢や腹痛と見分けがつきにくく、診断が遅れがちなのが厚生労働省の指定難病である潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患(IBD)です。
潰瘍性大腸炎の初期症状は、軽い軟便や下痢から始まることが多く、「少しお腹を壊した程度」と軽視されがちです。しかし、病状が進行すると大腸粘膜に潰瘍やびらんが広がり、以下のような危険信号が現れます。
- 便に赤い血液やゼリー状の粘液が混じる(粘血便)
- 1日に何回もトイレに行きたくなり、出た後も残便感が残る(しぶり腹)
- 夜間や睡眠中にも腹痛で目が覚めて下痢をする
- 食欲不振や栄養吸収障害による急激な体重減少、貧血症状
一般的な下痢止めを服用して炎症を放置すると、大腸の穿孔や大量出血を引き起こす恐れがあります。便に血が混じった時点で、自己判断を完全にストップして専門医の診察を受ける必要があります。