日が落ちると、中目黒のパン屋はもう一つの顔を見せる。19時を過ぎる頃、店内は間接照明が灯り、ナチュラルワインと焼きたてのパンを楽しむ「ブレッドバー(Bread Bar)」へと姿を変える。
主役は甘いパンではなく、ハード系のパンと自家製の発酵バター、そして塩気のある生ハムやチーズだ。温められたサードウェーブパンに発酵バターがじんわり溶け出し、そこにスパイシーなオレンジワインを一杯合わせる。居酒屋でもフレンチでもない、パンを主役に据えた新しい夜の立ち飲みスタイル。仕事帰りの大人が軽くグラスを傾け、パンの香りに癒やされる空間が街のあちこちに広がっている。