映画の舞台となり、一躍世界的な話題となったのが「THE TOKYO TOILETプロジェクト」だ。このプロジェクトは、日本財団が主導し、渋谷区の協力を得てスタートした画期的な試みである。安藤忠雄、隈研吾、坂茂をはじめとする世界最高峰の建築家やクリエイター17名が参画し、渋谷区内17か所の公共トイレを個性豊かな芸術空間へと生まれ変わらせた。
透明なガラスが鍵をかけると不透明になるユニークな構造や、温かみのある木ルーバーで覆われた外観など、それぞれの場所に建築家のアイデンティティが溢れている。暗く汚いという従来の公共トイレのイメージを劇的に覆し、誰でも安心して気持ちよく利用できる開放的な場所を作り上げたこのイニシアチブは、都市インフラのあり方に新たな指針を示した。