インターネットの検索窓に学校名を入れると目につくのが、「荒れてる」という不穏なサジェストキーワードです。大分市立大東中学校のリアルな評判を追う上で、この懸念の真相を確かめないわけにはいきません。結論から言えば、現在の校内環境において組織的な学級崩壊や校内暴力が常態化している事実は認められません。
火のない所に煙は立たないと言われる通り、かつて急激な生徒増に見舞われた平成中期から後期にかけて、一部の学年で指導に苦慮する局面が存在したことは地域関係者の間でも語られています。しかし、現在の学校生活について取材を進めると、印象は大きく異なります。近隣在住の保護者は次のように実情を打ち明けます。
「入学前は大規模校ゆえのトラブルを心配していましたが、実際には登下校の挨拶運動も熱心で、生徒たちは明るく落ち着いています。1学年のクラス数が多いため、相性が合わない生徒同士を次年度のクラス替えで柔軟に離す配慮ができる点は、むしろ小規模校にはないマンモス校ならではの強みだと感じています」
思春期特有の個人的な対人摩擦やSNSトラブルはゼロではないものの、教職員間での情報共有プラットフォームの活用やスクールカウンセラーの定期配置によって、トラブルの火種を初期段階で消し止める組織的アプローチが機能しています。「荒れている」という噂の多くは、マンモス校ゆえに生徒個人の軽微な非行やトラブルが地域で目につきやすく、それがデジタルタトゥーのように掲示板等に残留し続けた結果生じた認知の歪みといえます。