後腹膜器官の覚え方と一覧!国試解剖学を攻略する最強の語呂合わせ

後腹膜器官の覚え方と一覧!国試解剖学を攻略する最強の語呂合わせ

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ネット上の簡易的なまとめ記事やSNSの短文解説では、「十二指腸と膵臓は後腹膜器官」と十全な注釈なしに断定されているケースが目立ちます。しかし、試験で高得点を狙うなら、以下の3大例外を絶対に頭に入れておかなければなりません。

盲点1:十二指腸の「上部(球部)」は腹膜内器官である

十二指腸は全長約25cmあり、「上部・下行部・水平部・上行部」の4つのパートに分かれています。このうち、胃の幽門に直接連なる起始部の「十二指腸上部(球部)」だけは、小網(肝十二指腸間膜)に覆われた腹膜内器官です。下行部以降が後腹壁に癒着して第二種後腹膜器官となります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍で「球部の穿孔」が起きた際に、即座に腹膜腔へガスが漏れて汎発性腹膜炎(フリーエアーの出現)を起こすのはこのためです。

盲点2:膵臓の「尾部」は脾腎間膜の中にあり、腹膜内器官に近い

膵臓は「頭部・体部・尾部」に分かれますが、脾臓の門部に接する「膵尾部」だけは、脾腎間膜という腹膜のひだに包まれて腹腔内に突出しています。そのため、厳密な解剖学の定義では膵尾部は腹膜内器官(あるいは半腹膜内)として扱われます。脾臓摘出術を行う際、膵尾部を巻き込んで損傷しやすい解剖学的背景がここにあります。

盲点3:直腸は「上部・中部・下部」で膜の被覆が全く異なる

「直腸は後腹膜なのか腹膜内なのか」という議論は、解剖学学習者の最大の混乱ポイントです。実際には、直腸上部は前面と側面が腹膜に覆われ(半腹膜内器官)、中部では前面のみが腹膜に覆われ、下部に至ると完全に腹膜の外側(腹膜下器官)へと潜り込みます。一言で「直腸=後腹膜」と片付けるのは極めて危険です。

井上 凛
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井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。