シリーズの完結編として公開された『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』は、ガンダムシリーズの歴史においても前代未聞の挑戦作だった。人類の敵として現れたのは異星生命体ELS。従来のモビルスーツ戦の常識を覆す未知との遭遇を描いたこの映画は、公開当時に大きな衝撃を与えた。
しかし、時が経つにつれてその評価は確固たるものへと変化していった。水島精二監督をはじめとする制作陣が描こうとした「人間と異質な存在との対話」というテーマは、現代のハードSFアニメと比較しても極めて先鋭的だ。武力介入の末に到達した究極の解として、この劇場版が遺した爪痕は今なお眩い光を放っている。