日本科学未来館の象徴といえば、吹き抜けの空間に浮かぶ球体ディスプレイ「ジオ・コスモス(Geo-Cosmos)」です。有機ELパネルを採用したこの巨大な地球儀は、宇宙空間から見たリアルタイムに近い地球の姿を映し出し、雲の動きや気温変化、海洋データなどを圧倒的な映像美で描き出します。球体の真下に広がるオーバルブリッジから見上げる光景は、科学館の枠を超えたインスタレーションとしての完成度を誇ります。
現在、館内の常設展示は大きく「世界をさぐる」「未来をつくる」「地球とつながる」の3つのゾーンで構成されています。特に来館者の注目を集めているのが、超高齢社会の身体変化やテクノロジーとの共生を疑似体験できる「老いパーク」や、地球環境の危機的状況を直感的に捉える「プラネタリー・クライシス」です。単なるパネル解説にとどまらず、身体を動かし五感を使って問いと向き合う体験設計が徹底されています。
一般的な滞在の所要時間は、常設展示のみをじっくり回る場合で約3時間から4時間が目安です。ドームシアターの鑑賞や7階レストランでのランチを含めると、半日(約5〜6時間)を確保しておくことで、展示の深いメッセージ性を余すところなく吸収できます。