各種の闘病記や個人の術後体験談ブログを精査すると、切除後3日〜7日目前後に突然の下血に見舞われ、救急搬送や緊急内視鏡止血術を受けるに至った生々しい事例が多数報告されています。
なぜ手術直後ではなく数日経ってから出血が起きるのか。その理由は、切除面に形成された「人工的なかさぶた(潰瘍底の壊死組織)」が剥がれ落ちる時期と重なるためです。
【ブログやSNSで散見される三大失策パターン】
1. 「痛みが全くないから」と術後3日目に油断して飲酒・外食したケース
2. 便秘を解消しようとゴボウや海藻サラダを大量摂取したケース
3. 激しい運動や重い荷物の持ち運びで腹圧を急激に高めたケース
大腸粘膜には痛覚がないため、傷口がどれほど深くても自覚症状がありません。「痛くない=治った」と錯覚することが最大の落とし穴です。
アルコールに含まれるエタノールは血管を拡張させ、凝固しかけた血栓を溶解します。また、唐辛子に含まれるカプサイシンは腸粘膜の血流を急激に増やし、出血リスクを著しく高めます。アルコールと強い刺激物は術後最低1週間、できれば10日間完全に断つことが医学的な鉄則です。
【もし出血(下血)が起きた場合の初動対応】
少量の血が混じる程度ではなく、便器が真っ赤に染まるような鮮血便や暗赤色便、あるいは血の塊が出た場合は、直ちに手術を受けた医療機関へ連絡してください。夜間や休日の場合は迷わず救急外来を受診する必要があります。自己判断で市販の止血剤や下痢止めを服用してはなりません。