物語がクライマックスへと向かう『無限城編』および無惨との最終決戦において、二人の関係性は最高潮のドラマを迎えます。
上弦の鬼たちとの壮絶な死闘を経て、鬼舞辻無惨の前に集結した柱たち。その中でも、実弥と義勇が互いの死角を補い合いながら、一瞬の隙も許されない猛攻を繰り広げる共闘シーンは圧巻です。かつて木刀で手合わせをし、互いの癖や実力を骨の髄まで知る二人だからこそ成し得た阿吽の呼吸が、死線の中で結実しました。
そして迎えた夜明け。多くの柱たちが散りゆく中、九人の柱の中で命を繋ぎ止めたのは、不死川実弥と冨岡義勇の二人だけでした。愛する家族や仲間、弟を全て失った実弥と、かけがえのない人々を見送った義勇。生き残ったこと自体が背負う十字架でありながら、最終話やその後の公式エピソードでは、二人が文通を交わすなど穏やかな交流を続けている様子が描かれています。傷だらけの二人が共に生き抜いたという事実そのものが、読者に深い感動を残しました。