インターネット上のコミュニティやSNSでは、「黒の組織はスパイ(NOC)ばかりで実質ジンしか働いていないのではないか」という冗談交じりの言説が頻繁に見受けられます。しかし、原作および劇場版の公式記録を精査すると、組織の諜報防壁と粛清の苛烈さは極めて冷酷です。
組織内に潜入した捜査官(Non-Official Cover: NOC)および関係者の命運は、大半が過酷な死を迎えています。
- スコッチ(諸伏景光):警視庁公安部から潜入。正体が露見しかけた際、自ら命を絶ち機密と家族を守る。
- イーリス・スタウト・アクアビット・リースリング:各国の諜報機関(BND、MI6、CSIS等)から潜入していたが、キュラソーが奪還したNOCリストによって次々と暗殺。
- 宮野明美:妹・志保を組織から抜け出させるための10億円強奪事件後、ジンによって容赦なく射殺。
- ピスコ(枡山憲三):長年ボスに仕えた重鎮幹部だったが、暗殺現場をカメラに撮られる失態を犯し、ジンの手で即座に処刑。
- アイリッシュ / キュラソー / ピンガ:劇場版に登場した優秀な幹部たちも、ボスの秘密漏洩防止や内部抗争の果てに命を落とす結果に。
スパイが多いという事実は、裏を返せば「FBI・CIA・日本の警察庁公安部・MI6など世界最高峰の諜報機関が全力を挙げて潜入させなければ全貌を掴めない巨大組織」であることを証明しています。ジンによる徹底した疑心暗鬼と粛清システムが機能しているからこそ、組織は半世紀にわたり警察の公式捜査網を逃れ続けてきました。