高校卒業後、俳優を志して上京した坂東龍汰は、アルバイトをしながらオーディションを受け続け、2017年に俳優デビューを果たしました。映画『フタリノセカイ』での繊細なトランスジェンダー役や、ドラマ『真犯人フラグ』『ユニコーンに乗って』『王様に捧ぐ薬指』など、着実にステップアップを重ねてきました。
そして彼の評価を決定づけたのが、TBS系金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』における小森美路人(みちと)役です。自閉スペクトラム症を抱える青年という難役に対し、坂東龍汰は数ヶ月に及ぶ取材と当事者施設への訪問を重ね、徹底的な役作りに挑みました。
目線の合わせ方、指先の細やかな動き、感情が昂った際の発声に至るまで、作為を一切感じさせない真に迫る演技は、放送ごとにSNSや批評家筋で爆発的な称賛を浴びました。「本物の当事者が出演しているのかと錯覚するほどのリアリティ」「兄役の柳楽優弥との魂の掛け合いに涙が止まらない」といった反響が殺到し、ドラマ界における彼の評価を一気に最前線へと押し上げました。
撮影現場での評判も極めて高く、スタッフや共演者からは「現場の空気を一瞬で明るくするムードメーカーでありながら、本番に入った瞬間の集中力が凄まじい」と評されています。監督からの要求に柔軟に応える瞬発力と、作品の世界観に自らを完全に同化させるストイックさが、演出家たちを惹きつけて離しません。