西本願寺の秋を象徴するのが、御影堂前に根を張る巨木「大銀杏(京都市指定天然記念物)」です。樹齢は約400年と推定され、一般的なイチョウが天に向かってまっすぐ伸びるのに対し、枝が水平方向に大きく広がる特異な樹形から「逆さ銀杏」とも呼ばれます。
かつて本願寺が火災に見舞われた際、このイチョウから水が噴き出して堂宇を守ったという伝承から「水吹き銀杏」の別名も持ち、防火のシンボルとしても崇められてきました。
例年の見頃は11月中旬から12月上旬にかけて。見頃のピークには、御影堂前の広場が一面黄金色の絨毯で覆い尽くされ、重厚な木造建築の甍(いらか)と鮮やかなイエローのコントラストが息を呑む景観を生み出します。