動物を描く際に多くの人がつまずく原因は、輪郭線を最初から一筆書きでなぞろうとする点にあります。複雑な有機体をそのまま捉えるのではなく、幼児期の知育トイのように単純な図形の組み合わせとして再構成することが、最も確実な近道です。
馬のイラストのかわいい簡単な描き方における黄金比は、「大きめの楕円(胴体)」+「小さめの卵形(頭)」+「三角形(耳)」の3要素で構成されます。
まずは紙の中央に、やや斜めに傾けた横長の楕円を描きます。これが胴体となります。次に、その斜め上部に一回り小さい卵形を斜め45度に配置して頭部を作ります。頭と胴体をなだらかな2本の平行線(首)で結び、頭頂部に小さな三角形の耳を2つ並べるだけで、すでに馬特有のシルエットの骨格が現れます。
仕上げに、首のラインに沿ってギザギザとした「たてがみ」を付け足し、顔の先端に黒目をちょこんと描き入れるだけで、手書きの温かみがあるゆるい馬のイラストが完成します。複雑な筋肉の隆起や関節の凹凸をあえて描かず、記号化されたパーツを組み合わせるアプローチこそが、親しみやすさを生み出す最大の秘訣です。