小久保玲央ブライアンの最大の武器は、世界基準の身長193cm・体重85kg前後という恵まれた体躯から繰り出されるダイナミックなセービングです。しかし、彼が欧州の指導者から極めて高い評価を受ける理由は、単なる身体能力の高さにとどまりません。
現代のGKは、かつてのように「枠内に飛んできたシュートを止める」だけの役割では通用しません。最終ラインの背後を広範囲にカバーするスウィーパー機能、前線への正確なロングフィード、そしてプレッシャーを受けた際のビルドアップの出口となるパス精度が不可欠です。小久保は、柏レイソルユース時代に培った高精度な右足のキックと、相手のプレスを無力化する落ち着いたボールコントロールを併せ持っています。
ここで、日本代表のゴールマウスを争う現代の主要GKたちとの客観的なスペック比較を見てみましょう。
データが示すように、小久保は体格面で欧州の大型ストライカーと対峙しても一切見劣りしません。特筆すべきは、ペナルティエリア内での「1対1の状況におけるブロッキング」と「ペナルティキックのストップ能力」です。シュートの瞬間まで上半身を倒さず、手足を広げて壁のように立ちはだかるスタイルは、名門ベンフィカのGKアカデミーが世界に誇るメソッドの結晶と言えます。