ジェッソとは?劇的下地効果の実態と絵の具の違い・100均代用をプロが検証

ジェッソとは?劇的下地効果の実態と絵の具の違い・100均代用をプロが検証

ジェッソとは?劇的下地効果の実態と絵の具の違い・100均代用をプロが検証に関する気になる情報をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

ジェッソの本来の性能をフルに引き出すには、塗装の「段取り」が成否の8割を握ります。ボトルから直接すくい取って厚塗りしてしまう行為は、表面だけが乾いて内部がドロドロのまま硬化不良を起こしたり、乾燥後にひび割れ(クラッキング)を誘発する典型例です。

基本的な作業進行は、「希釈 → 薄塗り(1回目) → 乾燥 → 研磨 → 薄塗り(2回目・直交方向) → 完全硬化」のステップを踏みます。

第一の関門となる「ジェッソの希釈水加減」ですが、原液の粘度に対して加える水の量は10%〜20%が黄金比です。目安としては、刷毛を持ち上げたときにポタポタと途切れずに流れ落ちる「飲むヨーグルト」程度のサラリとした粘性を目指します。水を30%以上混ぜてしまうと、アクリルエマルジョンの結合が壊れて定着力が著しく低下し、乾いたあとにチョーキング(粉を吹いて剥がれ落ちる現象)が起きるため禁物です。

塗る際は、幅広の刷毛(ナイロン毛の柔らかな刷毛が最適)を使用し、まずは横方向に一定のスピードで薄く均一に広げます。塗り終えたら、しっかりと乾燥時間を設けます。

乾燥時間の目安としては、指で触れて塗料が付かなくなる「指触乾燥」までは常温(20℃前後)で約30分〜1時間です。ただし、内部の水分が完全に揮発して樹脂皮膜が完成する「完全硬化」には丸1日(24時間)を要します。慌てて半乾きの状態のまま2層目を塗り重ねると、下層の塗膜をブラシで削り取ってしまうトラブルにつながります。

ツルツルとした陶器のような滑らかな仕上がりを求める場合は、1層目が乾いた段階でヤスリがけ仕上げを行います。目の粗いサンドペーパーを使うと深い引っかき傷が残るため、#320〜#400番前後の耐水ペーパーを使用し、力を入れず円を描くように優しく撫でます。表面の粉を乾いた布で拭き取った後、今度は1層目と直交する「縦方向」に2層目を塗布します。縦横クロスさせて薄く塗り重ねることで、刷毛跡が交差して消え、強固でムラのない理想的なキャンバス下地が完成します。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。