2018年1月16日の電撃発表、そして同年4月8日をもって脱退となった1号車・コーイチ(吉野晃一)。メインボーカルとしてタカシ(松尾太陽)とともに超特急のサウンドをゼロから築き上げた彼の離脱は、まさにグループの根幹を揺るがす出来事でした。
公式発表資料において示された理由は「グループ活動における方向性の違い、今後の活動に向けた個人の思いのズレ」でした。当時の取材記事や後に本人が語った回顧によると、エンタメ性の高いパフォーマンスやバラエティ要素を重視する超特急のクリエイティブと、吉野自身が純粋に追い求めたかった「ブラックミュージックやR&Bをベースにした本格派シンガーとしての探求」との間に、埋めがたい乖離が生じていたことが分かります。
当時、吉野が見せていたステージ写真や歌唱時の表情について、現場のスタッフや一部のファンからは「歌うことへの真面目さゆえの苦悩が滲んでいた」という声も聞かれました。妥協を許さない職人気質なアーティスト気質が、グループのエンタメ性と衝突した結果の選択であり、決してグループや仲間を嫌悪しての脱退ではありませんでした。
吉野晃一の現在:脱退後は本名名義でシンガーソングライターとして本格的に再始動を果たしました。自主レーベルの立ち上げや全国ツアーの開催、楽曲提供など、自身の音楽的ルーツであるソウルやR&Bを昇華させた作品をコンスタントにリリース。2026年10月には一般女性との結婚および第一子の誕生を公表し、ひとりの表現者・生活者として地に足をつけた活動を継続しています。