「眠っている間にすべてが終わる」として人気の鎮静剤ですが、完全な無痛・無リスクの魔法ではありません。知っておくべきデメリットと注意点が存在します。
鎮静剤を使用した場合の最大の制約は、検査当日の終日車両運転(車・バイク・自転車)が禁止される点です。鎮静薬の影響は意識が戻った後も数時間にわたって反射神経や判断力に残るため、重大な事故につながる危険があります。また、高齢者や呼吸器疾患を持つ患者では呼吸抑制や血圧低下のリスクが伴うため、パルスオキシメーター等による厳重な生体モニタリング体制が整った施設で受ける必要があります。
費用面に関しては、自覚症状があり保険診療として胃カメラを受ける場合、鎮静剤の費用は保険適用となり自己負担額は数百円から千数百円程度の加算にとどまります。一方、無症状の任意人間ドックや全額自費診療の場合は、施設によって鎮静剤オプション料が1万円前後に設定されていることもあるため、事前の費用確認が肝要です。