警察組織に精通している人であれば、「今の警視庁には『捜査四課』という名前の部署は存在しない」という事実をご存知かもしれません。
日本最大の警察組織である警視庁は、2003年に刑事部や公安部、生活安全部などに分散していた反社・薬物・銃器・外国人組織犯罪などのセクションを統合し、巨大な「組織犯罪対策部(通称:組対部=ソタイ)」を発足させました。この統合により、警視庁刑事部捜査第四課は「組織犯罪対策第四課」へと改組された経緯があります。
さらに警察庁は、組織犯罪対策における指揮系統の集約を加速。警視庁は2026年春に組織犯罪対策部の大規模な再編を行い、旧来の第1課〜第5課から、犯罪手法に合わせた以下の機能別新体制へとシフトしました。
現在の警視庁組織犯罪対策部では、伝統的な指定暴力団のみならず、特殊詐欺や強盗を繰り返す「トクリュウ」の摘発を強力に担う「組織犯罪対策特別捜査隊」などを拡充。旧捜査四課が担ってきた伝統的暴力団の壊滅任務は「組織犯罪対策第二課」などに引き継がれています。一方、神奈川県警や大阪府警、愛知県警などの地方主要警察本部では、今なお「刑事部捜査第四課」の名称を維持したまま、地域に根を張る指定暴力団への監視を続けています。