全般性不安障害は、本人が「自分が病気である」と気づきにくい特徴があります。「いつも心配ばかりしている性格だから」と見過ごされ、重症化してから医療機関に駆け込むケースが少なくありません。
米国精神医学会の診断基準(DSM-5)をベースにした以下の項目に当てはまる場合、専門医への相談が推奨されます。
- 日常の些細な出来事に対する不安を自分でコントロールできない
- 常に落ち着きがなく、緊張して神経が高ぶっている
- 疲れやすく、肩こりや頭痛、筋肉のこわばりが慢性化している
- 集中力が続かず、頭が真っ白になることがある
- 些細なことでイライラし、感情の起伏が激しくなる
- 寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚めるなど睡眠障害がある
実際の治療現場では、薬物療法と認知行動療法(CBT)を組み合わせたアプローチが標準です。初期段階では抗不安薬やSSRIを用いて脳の過覚醒を鎮め、身体的な緊張を緩和します。並行して、「最悪の事態ばかりを予測してしまう思考の癖(破局的思考)」を心理士とともに見つめ直し、現実的な捉え方へと修正していくトレーニングが行われます。