社号によって格式が異なる一方で、神道における基本的な参拝作法は一貫しています。神宮であっても一般的な神社であっても、基本作法は「二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)」で変わりありません。しかし、現場では歴史的な古式を伝える例外的な神社も存在するため注意が必要です。
例えば、大社の代表格である出雲大社や宇佐神宮、弥彦神社では「二礼四拍手一礼」が正式な作法として継承されています。四拍手は四季の豊穣への祈りや神へのより深い敬意を表すものとされており、現地の手水舎や拝殿前の案内板に明記されています。
御朱印の授与に関しても社号による文化的差異が見られます。近年ブームとなった限定御朱印やカラフルなイラスト入り御朱印は地域の神社や寺院で盛んに行われていますが、伊勢神宮をはじめとする格式高い神宮では、極めてシンプルな墨書と朱印のみの伝統的意匠を守り続けています。伊勢神宮の神職の手記や関係者の談話によれば、「神宮の御朱印は参拝の証としての純粋な祈りの印であり、装飾性よりも神聖さを最優先している」という姿勢が徹底されています。