結論から言えば、舌の奥のブツブツで痛くない場合、その大半は治療の必要がない生理的組織です。舌の奥、喉との境目あたりに「ハの字」あるいは「逆V字型」に7〜12個ほど並んでいる直径2ミリ前後の突起は、医学的に「有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)」と呼ばれます。これは生まれつき誰にでも備わっている正常な味覚器官(味蕾を含む組織)です。
また、舌の奥の両側(側面後方)にヒダ状に並んでいる組織は「葉状乳頭(ようじょうにゅうとう)」です。これも正常な生体構造ですが、風邪や疲労、歯との摩擦によって一時的に葉状乳頭の腫れを起こし、赤く肥大して異物感を覚えることがあります。
「今までこんなものはなかった」と訴える方が多い背景には、強い照明の下で口を大きく開けて初めて視認したことによる“認知的錯覚”があります。痛みや硬さがなく、左右対称に近い配列であれば、過度に恐れる必要はありません。