「針と糸を使うのがどうしても苦手」という層を救ったのが、近年劇的に進化を遂げた裁縫用接着剤や布用ボンドの存在だ。洗濯しても剥がれない強力な接着剤の登場により、折り返して裾上げをする、ワッペンを貼り付ける、といった作業が数分で完了するようになった。
さらに、金属製のハトメ(アイレット)を生地に打ち込み、そこにリボンやシューレースを通す加工も大人気だ。無地のシンプルなTシャツが、一瞬にしてY2Kやパンク要素を孕んだエッジの効いたデザインへと生まれ変わる。道具の進化が、クリエイティビティのハードルを極限まで下げたと言える。