店名の「The Drunken Clam」は、直訳すると「酔っ払ったハマグリ」を意味します。作品の舞台であるアメリカ北東部ロードアイランド州は、古くからクアホグ(Quahog=ホンビノスガイ・硬殻ハマグリ)の名産地として知られており、作中の架空都市名「クアホグ」とも密接にリンクしています。アメリカ英語の慣用句「Happy as a clam(非常に満足している、上機嫌な)」という表現を、過激な本作らしく泥酔状態(Drunken)に改変した言葉遊びです。
さらに『ファミリー・ガイ』特有の過激な作風を象徴するように、英語圏のスラングにおける性的なダブルミーニングも巧みに重ねられています。下品さとローカルな郷土愛を高度に融合させた、原作者セス・マクファーレンならではのブラックユーモアに満ちたネーミングです。
実在のモデルに関しては、原作者セス・マクファーレンが名門美術大学「ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)」に在籍していた学生時代、プロビデンス周辺に通っていたローカルなダイブバーの空気感がベースになっています。特定の1店舗を完全コピーしたわけではなく、ニューイングランド地方に点在するクラシックなパブや大衆酒場「The Keg Room」などの猥雑な熱気を抽出してデザインされました。