『月曜日のたわわ』を巡る表現の摩擦は、日経新聞の広告が初めてではありませんでした。実は2016年10月に短編Webアニメ化された際にも、大きなトラブルを経験しています。
公式の第1話がYouTubeに公開されたわずか数時間後、YouTubeのコミュニティガイドライン(性的コンテンツに関するポリシー)に違反したと判断され、動画が予告なくアカウントごと即座に削除・配信停止されるという事態が発生しました。その後、配信プラットフォームをニコニコ動画などに移して事態は収束しましたが、この時点ですでに「グローバルプラットフォームの厳格な規制基準」と「日本の深夜アニメ・二次元表現」の間のギャップが顕在化していたのです。
YouTubeでの配信停止劇も日経新聞の全面広告騒動も、本質的には「閉じた趣味のコミュニティ内での表現」が「オープンで多様な人々が存在する公共圏」へと接続された瞬間に生じる、ゾーニングのミスマッチという共通の構造を抱えていました。