日本の標準的なキッチン空間に合わせて独自進化を遂げてきたスライドオープン型。だが、1日分あるいは家族4人分の食器と調理器具をまとめて洗うには、どうしても容量不足が否めなかった。深型を選んだとしても、下段の皿を取り出すために上段のカゴを動かさねばならないという構造上のジレンマがつきまとう。
フロントオープンがもたらした最大の衝撃は、ドアを手前にガバッと倒すことで現れる多段式バスケットのアクセスの良さだ。上段・中段・下段がそれぞれ独立してスライドするため、朝使ったマグカップ1個から、夕食時に使った直径30cmのフライパンやまな板まで、順序を気にせず放り込める。この「考えずにセットできる」解放感こそが、家事ストレスに悩む現役世代の心を掴んで離さない。