自動車メーカー各社がコスト削減のためにFF(前輪駆動)ベースのプラットフォームを共有する流れが加速するなか、マツダが舵を切った「縦置きエンジン・後輪駆動(FR)プラットフォーム」の投入は大きな波紋を呼んだ。特にCX-60やCX-80に採用されたこの構造は、ステアリングを切った瞬間の素直な挙動と、高速巡航時の圧倒的なフラット感を生み出している。
アクセルを踏み込んだ瞬間に感じる、後ろから力強く押し出される感覚。かつてドイツのプレミアムブランドが誇っていた「走りの質感」を、手の届く価格帯で実現した功績は極めて大きい。長距離ドライブでも疲労が少ないというオーナーの評価は、この基本骨格の優秀さを何よりも雄弁に物語っている。