1990年から始まった林原めぐみ氏によるハローキティのボイスパフォーマンスは、キャラクターに血通う温かみを与える見事な仕事だった。アニメーション、テーマパークのショー、楽曲リリース。あらゆるメディアを通じて奏でられたその声は、世代を超えて人々の原体験に深く刻み込まれている。
潮目が変わったのはサンリオ創業50周年の節目だった。キャスト刷新の発表は、ファン層に大きな衝撃をもたらした。林原氏自身が自らの言葉で明かした幕引きの経緯は、プロフェッショナルとしての誇りと誠実さに満ちており、多くの感動と寂しさを呼んだ。ひとつの巨大な時代が終焉を迎えた瞬間である。