「まだ使えるから大丈夫」——その油断が致命的な事態を引き起こすかもしれない。製品評価技術基盤機構(NITE)などの啓発活動にもかかわらず、電源タップに起因する火災事故は後を絶たないのが実情だ。
電源タップの寿命は一般的に4〜5年とされている。プラスチック外郭の経年劣化による絶縁不良、内部金属の金属疲労、そして何より恐ろしいのが「トラッキング現象」だ。コンセントとプラグの隙間に溜まったホコリが湿気を吸い、微小なスパークを繰り返すことで発火に至る。目に見えない家具の裏やデスクの隙間で、危険は静かに進行している。
コードが異常に熱い、プラグの刃が歪んでいる、あるいは差し込んだときにゆるみを感じる。これらはすべて、直ちに廃棄すべきレッド信号だ。定期的な清掃はもちろんのこと、使用年数を把握し、一定期間で機械的に買い替えるサイクルを作ることが命と財産を守る第一歩となる。