市ヶ谷の空に聳え立つボアソナード・タワー。その存在感は、2026年を迎えた今もこのエリアのランドマークとして揺らぎない。だが、その足元と内部で起きている変化は劇的だ。
かつての「高層ビル型校舎」という無機質な印象は完全に過去のものとなった。低層部から中層部にかけて再配置されたオープンアトリウムは、屋外の緑と自然光をふんだんに取り込み、風が通り抜ける立体庭園へと変貌を遂げている。高層階の窓からは皇居や新宿の高層ビル群が一望でき、都市の動動を感じながら研究に没頭できる独自の空間構成が魅力的だ。
講義室の壁を取り払い、フレキシブルにレイアウトを変更できるコラボレーションゾーンが拡大された。最新の音響設備と透過型ディスプレイが配置され、個人学習とチーム議論が途切れることなく滑らかに移行する。建築としての機能性と、人間的な心地よさが高次元でバランスされている。