寛一郎(本名:佐藤寛一郎)は1996年8月16日生まれ、東京都出身。身長182cmという恵まれた体躯と、どこか憂いを帯びた独特の眼差しが印象的な俳優です。
幼少期から映画の撮影現場に親しんで育ったものの、当初は周囲の過度な期待やプレッシャーから役者の道を避けていた時期もありました。しかし、10代半ばで多くの名作映画に触れる中で映画そのものの魅力に深く取り憑かれ、高校卒業後に俳優としての道を歩むことを決意します。
2017年に映画『心が叫びたがってるんだ。』で本格的な俳優デビューを果たすと、同年の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』での瑞々しい演技が高く評価され、第27回日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。さらに2018年の『菊とギロチン』では第92回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を獲得するなど、デビュー直後から目覚ましい快進撃を見せました。
多くの人が疑問に抱く「なぜ芸名を佐藤寛一郎ではなく、下の名前だけの“寛一郎”にしたのか」という点について、本人は過去のインタビューで「自分自身が『寛一郎』という名前に思い入れがあり、一人の役者として自立した存在でありたかった」という趣旨を語っています。父の名字に頼ることなく、純粋に自身の芝居で評価されたいというストイックな決意が、この芸名には込められています。