広島のブルペン陣を見渡せば、生きのいい若手投手が台頭してきている。彼らが異口同音に口にするのが、大瀬良への深い敬意だ。自身の技術やノウハウを惜しみなく後輩に伝授し、失敗した若手には真っ先に声をかけて寄り添う。マウンド上の孤高の姿とは対照的な温かい人柄が、投手陣の強い結束を生み出している。
「大瀬良さんのように、どんな状況でも揺るがない精神力を持ちたい」。そう語る若手たちの眼差しは真剣だ。エースとしての誇りを示しつつ、次世代の育成にも自然体で貢献する。その背番号14の背中こそが、現在のカープ投手王国を支える真の柱と言えるだろう。